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撮影裏話(5) 理解したかっただけ・・・

Posted by Cafe Bleu on   0 

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ヘアーメイクの仕事を始めた頃、
私の欲望は多岐に広がりを求めていました。

ヘアーメイクに限らず全ての仕事に興味があって、
あらゆることを学んでいたように思います。

「相手を理解しよう」と、感覚で思うのではなく、

「実質的な苦労や考え方」を、理解したかったのです。

そうすれば、もっと良いものがつくれるんじゃないかと・・・


撮影現場には、

カメラマン・撮影助手・照明さん・音響さん・スタイリスト
モデル・モデル事務所の人・広告代理店・コーディネーター
ロケバスのドライバーさん・各アシスタント・・・

様々な立場や職種の人が集まっています。


その全ての人が考えることが知りたかった・・・

今思えばとても「変」なことですが、
そう思っていたことは事実です。

だから、時間があればその人達と深い話をしていました。
時には事務所まで押しかけ、
延々と話を聞かせてもらうこともありました。

たぶん、「変わったヘアーメイクさん」
だったに違いありません。

間違いなく「変な人」です。

(あ、やっぱり・・・)


その人の考え方が理解できないと
動けない性格だったのかな・・・

いや、
ただ単にその人に「喜んでほしい」だけ
だったのかもしれません。


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職種によって、

「現場」が一番重要な人と、
「宣伝媒体」が重要な人とがいて、

現場では微妙な不協和音 がよく生じます。


なぜに今日の照明は、そこまで明るいのか?
(自分的にはもう一段暗い方が映えると思うが・・・)

なぜに今日の服は、モデルさんに似合っていないのか?
(クライアントの意向なのか?はたまたスタイリストさんのセンスなのか?)

・・・そもそも
この撮影にはクオリティーが求められていないのか?



その、「違和感」が解消されないと仕事ができない
と、自分は考えました。

私はその溝を埋めるために
「相手を理解すること」を最優先に考えたのですが、

・・・・・

それは「無駄な努力」でした。

「あの人はどういうわけで そうしたのか?」

なんて考えても、
「自分」の価値観や考え方がある以上
他人の本当の考えなんて分かるわけがありません。

分かったところで、一番下っ端のヘアメイクに
何ができるわけではありません。

(私が下っ端と言う意味じゃなくて、
「ヘアーメイク」という仕事自体が、現場では一番下なのです。

クライアント>制作会社>カメラマン>スタイリスト>ヘアメイクの順です)



でもその頃は
理解すべき事と、しなくてもよい事
区別がつきませんでした。


・・・あの頃は、マジで最上階の「クライアント」になりたい!
って思ってたっけ(爆笑)



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実は当時、
興味を持ったことはなんでもやってみようと、
身近な人からスタイリングカメラ技術を学びながら
メイクの仕事もしていました。

それも「理解」のうちと・・・


おかげで後に
ヘアーメイク兼「スタイリスト」として仕事を頂きましたし
カメラマンの「真似ごと」のようなこともしました。

(今思えば、そんなのチャンチャラ可笑しい話ですが・・・)


でも、調子に乗って
自分の力量に見合わないところまで突き詰めてしまい
失敗した後、やっと自分の限界が見えてきました。

そして「理解」は「自惚れ」であった事実を知りました。

たぶん、周りにはたくさん迷惑を掛けたことでしょう・・・


相手を理解しようと思った結果、
結局、理解しようとしていたのは「自分」でした。

理解したつもりだったのは、
鏡を通して見た自分の姿でしかありませんでした。

分かった気になって
(相手)自分を過大評価して、身の丈以上の事をして、
自分も相手も落としてしまう・・・

「自分」が自分を一番理解していなかったのです。



全部を理解しなくとも、
相手が求めることがきちんと出来れば
仕事はできるのです。


・自分なりの「考え」をしっかり構築して発言すること。
・相手の言うことを先入観を持たずにきちんと聞くこと。

と、その時に学びました。


ただ、
自分の「考え」を明らかにして行動することは
しなくてはいけないと思いました。

そうすれば、
相手を理解する前に
相手が私の事を理解しやすいから・・・

その方が数倍「効果的」ということも学びました。

それからでしょうか?自分表現が楽になったのは。

若干24歳でしたが・・・(笑)


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ただ、

いまだに、
その頃の「相手を理解しよう」「喜んでほしい」という気持ちが
つい出てしまい、空回りしてしまうことがあります。


「あーあ、またやっちゃったね。。。」

と、カミさんからも指摘され、
非常に落ち込んでしまいます。

だまっときゃ「楽」なのにね・・・


なんだか、よく分からない話ですみません。

                          つづく

                       February.17.2015  店主


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