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No.54 出直し美容師

Posted by Cafe Bleu on   0 

こんにちは。店主です。
このコーナーでは、私が「へそまがり美容師」になるまでの
紆余曲折などを綴っています。

興味のある方はお暇な時にでも読んでみてくださいね。
(そういうのいいや・・・って方は遠慮なくスルーしてください。) 

最初から読みたくなった方は「もくじ」からどうぞ。

※ 読んでくださってる奇特な方、お店に来たら感想などお聞かせくださると
 嬉しいです。楽しみにしています。





DSC03178.jpg

No.53 からのつづきです。

恩義のある先輩に誘われ、

ヘアーメイクの仕事の合間に
美容師としてサロンに立つことになりました。

ここからまた、私の美容師人生が再開しました。


でも・・・

「ヘアーメイク」と「美容師」は、
同じジャンルでも仕事内容が全く違います。

ましてや、美容師の仕事は甘くはありません。
それも知っています。

美容師に戻るなら、それなりの「覚悟」が必要なのです・・・


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今までやっていた撮影の仕事は、
その日その場の撮影に必要な角度だけを
綺麗にすればいいけれど、

美容師の仕事は、
360度どの方向から見ても 綺麗でなければいけません。


撮影の仕事は、
多少無理のあるスタイルを注文されても、
ヘアスプレーなどで固めてしまえば仕上げられます。

いわゆる「瞬間」の美です。


でも、美容師の場合は
素材を生かしつつ、それを家に帰って
お客様が「再現」できなければいけません。

対して「継続的」な美を求められます。


それから・・・

撮影に来るモデルさんは、
キャンバス(素材)として、仕事として来るので
制作者側の意図や作られたものに文句は言いません。

ある意味、意思は持ちません。

でも、サロンに来るお客様は
ひとりひとり 必ず「こうなりたい!」「こうして!」という
意思を持っています。

時には文句も言います(笑)



世間一般的には
アーティスト要素の強い「ヘアーメイク」という仕事のほうが、
カッコいいし、地位的にも高いですが、

意外と「美容師」の仕事のほうが、
技量的に高いものを求められているのです。

これは両方に関わってみて、改めて身に染みた ことです。


もちろんヘアーメイクには、
瞬間を美しく演出できる自由な発想や独創性・・・
美容師とはまた違ったスキルが必要ですが。


このように、
「撮影」と「サロンワーク」
両方やるなら、どちらのスキルも必要なのです。


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実は・・・
この頃の私、「美容師」をナメてました。

ヘアーメイクの方が
当然「上」だと思ってましたから・・・

美容師になんてすぐに戻れるだろう・・・
片手間で出来るだろう・・・

と、さえ思っていました。

(いわゆる天狗ってやつですね。)


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そして、
美容師として再びサロンに立つ日がきました。

あれ?俺って、まだパーマ巻けるよね?

あ、怪しい・・・・

そういえば、パーマなんて久しく巻いてなかったな。
あんなに練習したのにな。。。

おや?この薬剤なんだ?
見たことないぞ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

ほんの数年 現場を離れていただけなのに、
出来ない、分からないことだらけです。


そもそも そのサロンは、
最初に働いた店のフランチャイズ店だったので
勝手は分かっていましたが、

再び理解しなければいけないことが
山ほどあったのには自分でも驚きました。


出来ない、分からない自分が悔しい・・・


また「練習の日々」に逆戻りです。

美容師の「勘」を戻すため、
遅れてしまった技術を学ぶため・・・

ええ、出勤の日はいつも「終電」ですよ。ゲゲっ(笑)


新人と一緒にロットを巻いたり、
ブローを教えながら、自分でもブローの練習したり
カットを教えながら、カットを勉強したり・・・

営業が終わりアシスタントが練習している横で
「出来ない」「納得がいかない」仕事を
ひたすら練習していました。


一日でも早く
自分の手がサロンの仕事に慣れる様に・・・


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美容師として働いたのは月に10日ほどでしたが、

この時 再びサロンに立つ機会を与えてもらい、
「初心」に戻ることが出来ました。

再び「美容」の奥の深さ面白さを知ることとなったのです。

あの時間が無ければ、
たぶん、思い返すことなどなかったことでしょう・・・


正直 最初は、
先輩の顔を立てるため、安定した収入のため・・・
という理由の方が大きかったのですが、

「ハッタリ人生」のそのツケが
その時やっと回ってきたのですね。

”「ヘア」のほうは、元々美容師なので自信がありました”

・・・なーんて、前回書いてましたが、
実際は、美容師としてもダメダメでした。

再びサロンに立ってみて思い知りました。


でも、ここで打ちのめされて良かったのです。

そうじゃなかったら、
「天狗」になったままで、ろくな人生を
歩めなかったんじゃないかな・・・・


何も言わずに迎え入れてくれた、
あの先輩には本当に感謝です。

あの時、「初心」に帰らせてもらったことが
私の人生最大の「宝物」だったのかもしれません。

(でないと、今ここに居ません)

やはり、あの先輩には一生頭が上がりませんね(笑)


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心を入れ替えたおかげで
私は徐々に昔の「勘」を取り戻し、
古巣で「技術者」として指名を受けるまでに成長しました。

(辞めた時は「技術者」まで辿り着いていませんでしたから。)


サロンが「成城」という場所だったこともあり、
芸能人の方からも指名を受けることになりました。

(実はこの頃、かの有名な吉本のお笑い芸人宅に遊びに行ったことがあります。
奥様(タレントさん)にご贔屓いただいてたもので・・・自慢自慢(笑)
うちの娘と同い年の息子さんは当時まだ赤ちゃんだったけど、今や有名人・・
いや~年とったなぁ。。。)



「ヘアーメイク」の仕事で関わるのも芸能人、
「サロン」で指名されるのも芸能人・・・・

今思えば超の付く「カリスマ美容師」だよね?(爆笑)



これからしばらく、
ヘアーメイクと美容師の「二足のわらじ」を
履き続けることになるのですが、

時は1991年、今思えば「バブルがはじけた」年でした。

偶然なのか何なのか?
知らず知らず「堅実な道」へ向かっていたのですね自分。


                          つづく



※バブル崩壊は1991年10月ごろ始まったらしいのですが、
 誰もが直ちにそれを体感したわけではありませんでした。

 私自身も、これから激しい「山」&「谷」人生が
 待ち受けているとは
 これっぽっちも知りませんでした。


 
                          February.24.2015 店主





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