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No.38 仕事、どんだけー?

Posted by Cafe Bleu on   0 

こんにちは。店主です。
このコーナーでは、私が「へそまがり美容師」になるまでの
紆余曲折などを綴っています。

興味のある方はお暇な時にでも読んでみてくださいね。
(そういうのいいや・・・って方は遠慮なくスルーしてください。) 

最初から読みたくなった方は「もくじ」からどうぞ。





DSC02547.jpg

No.37 からのつづきです。

ヘア&メイク事務所でアシスタントの仕事を始めた私、
「夢」に少し近づいたと思っていたのですが、
まだまだ試練が待っていました。

前に書いたように、それほど考えてこの事務所に
入ったわけでもなかったのですが、
もちろん「修行」の覚悟は出来てました。

しかし、師匠からの試練は想像以上にキツかった・・・




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少し後に知ったことですが、

実はこの事務所には
10名のヘアーメイクさんが所属していて、
その集団を束ねるのが「師匠」という人でした。

ですから、「師匠」が仕事に行かない日でも、
他のスタッフが代わりに現場に行っているわけで・・・

全く仕事が無い日など、存在していませんでした。

そう、美容室でいうパーマを巻く人と、
カットする人が違うように、
現場に来る人が違う人だったりするのです。

仕事として、本来それは無いはずなのですが、
当時師匠の力は絶大でしたので・・・(笑)

打ち合わせなどでは、
他のスタッフが行く事を前提に
話が進められていたようなのですが、

そもそも 打ち合わせに出たことがなかった頃の私には、
そんなこと、知らされることもありませんでした。

・・・いつも私が知らないところで話が進んでいたのです。


あるときには、
現場を2~3本掛け持ちで行く事もありましたので、
その時は悲惨でした。

その一つをお話しすると・・・

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当時一番下っ端の私は、
一日のスケジュールを当日になっても知る事が無く
終わるまで 何が何だかわからないまま過ごしておりました・・・

だって、誰も教えてくれないし、知る術がないのです。


その日は朝6時に事務所集合でスタートしました。

事務所に行くと、すぐに荷物を積み込み、
都内の「郊外」のスタジオに入ります。

その日はとあるCMの撮影で、
「絵コンテ」を見ると終了予定時間は午後3時となっていました。

「今日は早いな~!」
なんて勝手に思い込んでいましたが、とんでもない・・・


その撮影、
テイクが多くなってしまい(撮影内容の変更)、
午後7時なっても終わる気配がありません。

すでに4時間も押してます。現場も緊張ムード・・・

なのに師匠は「余裕の表情」なのです。


全く読めない人だと思いながらも。
私は与えられた仕事をするだけです・・・

そのあと、午後9時から別の撮影があったので、
移動時間を含めて、遅くても一時間前の8時に出なくては
間に合いません。(郊外から麻布へ)

でも、師匠はまだ余裕・・・


師匠!どうするんだよ~~~!


そのあと直ぐに
余裕の表情の意味が理解できました・・・

現場の状況を既に把握した師匠は、
すでに事務所へ連絡して
他のスタッフを呼んでバトンを渡すことになっていたのです。

それは余裕ですよ・・・

私は何も聞かされていませんでしたが(笑)

そして、
例の丸坊主の先輩が現場に駆け付け、師匠からバトンタッチ。

私は何事もなかったように道具の片づけをし、
先輩を残して
師匠とふたり次のスタジオに向かいます。


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麻布のスタジオに入ると、
既に一人のタレントさんがスタジオ入りしていたので
急いで準備に取り掛かるのですが、、、

タレントさんも慣れたもので、
既にほかの現場でメイクしているので、手直しだけ。

残るはヘア(髪)。

アイロンや、ドライヤーの準備をして、
手直し用のメイクの道具を揃えればいいだけでしたので、
私が髪をカールしてアップセットしたら 15分ほどで完成しました。

師匠がその仕上がりを確認すると、さて本番です。
時間には余裕で間に合いました・・・

ちなみに・・・
「師匠」は私が仕事をしている間、
カメラマンやスタイリストの方とコーヒーを飲んで遊んでいます。

数十年も続けている仕事なので、スタッフから全て顔なじみ。
余裕というか、なんというか・・・

でもね、
その日のカメラマンは、あの「篠山紀信」さんでした(笑)

「この人マジ早いんですけど~」

すばらしいスピード感で撮影は終わり、
10時半には二つ目の現場終了。


「あ~、やっと帰れる・・・」


そう思っていると、師匠が
「あっ・・・これから打ち合わせがあるから、お前も来い!」と一言。

「は、はい・・・」

(内心、ええ、こんな時間から打ち合わせ~?とは思いましたが)


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そして、新橋付近のでっかいビルに入るとすぐに会議室があり、
打ち合わせ会議は夜の11時から始まりました。

そこに揃ったスタッフ・関係者は超一流の人ばかりでした。
(この時間になっても仕方がないよねっていうメンツ)

これほどのメンツが揃うことは なかなかある物ではありません。
全員メディアに出ている人ばかりで、
私からすれば芸能人以上の人ばかり。

私にとっては「雲の上の人」でしたので、緊張の連続です。

今となっては既に他界した方や、
いまだに君臨し続ける方もいますが

そんな貴重な時間を過ごすことが出来たことは
いまだに自分の中での「宝」になっています。

今後もうそんな機会はありそうもありません。
本当に凄い時間でした。


そして会議は夜12時過ぎに終わり・・・

師匠は「じゃ帰るか!」と言って車に向かいます。
そして歩くこと数分、

車に着く頃に・・・

「あっそうだ!
お前、これから○○スタジオ行って仕事のフォローしてあげて!」

「スタジオまで乗せて行くよ、終わり次第帰っていいからね、

で、明日は朝7時に事務所に来て。」


・・・私は次の現場に連れて行かれ、
師匠はそのまま自宅に帰りました。


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次の現場、

本来は師匠が行くはずだった現場なのですが、
代わりに他のスタッフがやっているので、
その手伝いを私にしろ・・・・と、回されたのです。

師匠は顔を出すこともなく
その場を早々に立ち去りました・・・


そして現場に着くと、
スタッフや関係者には すでに疲れの色がにじみ出ていました。

その現場は、すご~く「細かい」撮影ばかり。
(スチール撮影っていう 商品のポスター撮りみたいなやつ)

細かいうえに、規制が厳しく、
映り込むものすべてを「慎重」に見ては、
変える作業が続く・・・

たとえば、商品を持つ手の「指」は5本見えなくてはいけないとか、
「歯」が見えなくてはいけないとか・・・

けっこう不自然なんですけどね、
それを不自然にならない程度に映すのです。

いかがわしいイメージを連想することが無いかとか
(エッチに見えるかどうか)、細かくチェックしながら行うのです。

それもこの仕事の「当たり前」の事。

写真の仕上がり具合によっては
苦情の電話が入りかねないので、
そのような事が無いように現場では「細心の注意」が払われるのです。

企業イメージって大事ですからね。


その現場、
たまたまなのか?カメラマンも若く、スタッフも全員若く、
デビューしたてのような感じだったので、
たぶん師匠も他のスタッフに回したのでしょうね。
なんか納得しました。

そして時間は既に・・・

朝の4時を回ると、
やっと終わりが見え始めてきました・・・

スタジオにいると時間の感覚が無くなってしまうので、
体力の限り立ち続けるだけでした。

そして終わったのが、朝の6時


そう、私は一睡もしていません。


そして師匠との約束の時間は、朝の7時に事務所です。

撮影の荷物を片付け、
混雑した電車に飛び乗り 事務所に向かうのでした。

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荷物は本来4つあるのですが、
その中から、私が昨日「必要な荷物だけ」を詰めて残されましたが、
その重さだけでも20kgぐらいはあるのです。

電車移動はなかなかきついです。
それ以外に、私個人の荷物は別ですのでね(笑)

(ちなみに移動の費用は自腹です。
事務所に提出すればその費用は帰ってきますが
まあ貰えることは少なかったですね。
給料安いのですが、それも修業のうちです。)


そして、事務所に着いたのが6時50分・・・

付くや否や荷物の整理をして
いつもと同じような手順で車に荷物を積み込みます。

もちろん師匠は何もしません。


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そして、
次の現場に向かうのですが・・・それも郊外のCMスタジオ。


(ちなみに・・・CM(ムービー)は写真撮影(スチール)と比べて
時間のかかり方が全く違います。
 雑誌などの撮影は、スタジオでも2~3時間で終了するのが普通で、
拘束時間が短い分ギャラも安いです。CM撮影は約2~3日拘束
されますので、おのずとギャラも高くなるのです。
 撮影時間は終わるまで!が基本ですが、大概 会議の際に
おおよその時間は把握できます。)



でも下っ端の私は、終了時間を聞かされていないので、
そこからが果てしないのです・・・

中略しますが(笑)、

そこから夜の7時まで みっちり仕事でした。

やっと終わって事務所を出たのが夜の9時・・・


さあ、私は何時間仕事をしたでしょう~~か?


これから、この様な事が日常茶飯事となってきます。
撮影現場を望むなら、誰でも通る道なんですけどね・・・

一般的には考えられないですよね~(笑)

でも、まだまだありますよ。
                            次に続く・・・


DSC02545.jpg

こーんな不自然な持ち方、
あり得ないけど こうじゃないとダメなのね~。

実はコレ、カメラの裏に長い棒を付けて壁に固定してます。
それに手を添えてるだけ(笑)

                            December.13.2014 店主



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