OUR FAVOURITE SHOP

No.37 待望の夢が叶います・・・

Posted by Cafe Bleu on   0 

こんにちは。店主です。
このコーナーでは、私が「へそまがり美容師」になるまでの
紆余曲折などを綴っています。

興味のある方はお暇な時にでも読んでみてくださいね。
(そういうのいいや・・・って方は遠慮なくスルーしてください。) 

最初から読みたくなった方は「もくじ」からどうぞ。




DSC02388.jpg

No.36 からのつづきです。

店を辞めた次の日から
次なる仕事場、ヘアメイク事務所に向かいました。

(普通なら少し休むんだろうけど、どうも、ゆっくり出来ない
 体質になってしまったみたいです。)



事務所に行くと、その部屋には見知らぬ人がいました。
(面接の時通された、撮影小物が入ったBOXが天井まで
積まれたあの部屋です。)


その人は、私の「前任」のアシスタントだそうで、
いちおう先輩に当たる方なのですが、

間違ってもオシャレとは縁遠いタイプの人で
頭は丸坊主、服装は地味、
そう…荒川良々が激ヤセしたようなタイプのおとなしい方でした。

その人が、黙々と「カツラ」の手入れをしているのを
初めて見た時は少々引きましたが、
ま、先輩ですから・・・


その人に挨拶したあと、話を聞いたのですが、
こうやって一日じゅうカツラの手入れをする日もあるんだとか・・・
(あ、もちろん撮影用のですよ。カッコ良く言うとウィッグ。)

素直に、「あれ?理想とは違うな・・・」
と、思ってしまいましたが、これも夢のため。

なにごともこういう地道な修行を超えなければ、
未来はないですからね、今は耐えましょう。

そう言い聞かせて一緒に始めました。

結局その日は
一日じゅう、カツラの手入れだけで終わりました。

とりあえず、
異常に「根気」が必要な仕事・・・ということだけは理解しました(笑)


あと、「師匠」という人はかなり細かい人らしく、
事務所の引き出し式BOXの中身すべてを書き記した
「ノート」というのが存在していて、

それをベストな状態で管理するのもアシスタントの
仕事なんだとか。


-------------------------------------------------------

とりあえずカツラの手入れをしながら
その先輩から聞き出した話だと・・・

アシスタントの仕事は、「撮影」の同行の他に、
打ち合わせ、衣装合わせ、仕込み、ロケ範の同行など、

ただし、「撮影」は毎日あるわけではなく、

それ以外の日は事務所で、撮影用小物の手入れをするとのこと。
(ええ、今日やったカツラの手入れもコレです)


現に、しばらくは外に同行させてもらう機会が無く、

「今日もこれか~」 と思ってやってました。(泣)


なんか、最初の店のヘアメイク隊の時とエラく違っていて、
その落胆は半端なかったです・・・・


それにしても、これほど「休み」が多くて
よくやっていけるな~と素直に思ったのですが

その後、その収支について驚愕の事実を知ることになりました。
ま、それは後ほど・・・


-----------------------------------------

数日後、
始めて「師匠」と同行できる機会に恵まれました。

とりあえず、先輩アシスタントの人も同行して
仕事の内容を細かく教えてもらうのですが・・・・

とにかく「師匠」の逆鱗(げきりん)に触れぬように
事をスムーズに進めなくてはいけないことを叩き込まれました。

師匠は、
メイクパレットの位置や、筆の配置、使う物を順番通りに
手渡さなくては、すぐに手を止めてしまうと言うのです。

そして、持っている物を投げつけられる・・・
というのです。 時には殴られるとも言われました。

実はほどなくして、
その光景を目の当たりにしてしまいました。

・・・・・

「本当に手を止めるんだ~」って見ちゃいました(笑)

でも、次の瞬間、
物が飛んでくるではないですかー。

マジだ!

面白いように言われた通りになってしまうのですが、
笑うに笑えないのが現実。

・・・それでも後ろを向いて笑いました。
「本気でやるんだ~」と思えば思うほど可笑しくて。


この仕事を紹介してくれた先輩が言ってた
「噂では3か月も持たないってよ・・・」ってのはこれか!納得(笑)

今では間違いなく「パワハラ」ですよね?

でもね、そんなのに負ける私ではないのですよ。
うちのお袋さんのほうがもっと怖い(爆笑)

どの世界もね「師匠」と呼ばれるくらいの人って
こんな感じの人が多いんだな~これが。


------------------------------------------------------

たしか、この時の仕事は「家庭画報」の撮影だったかな?
モデルさんは女優の「高橋惠子」さんだったと思います。

芸能人を見るのは前の店で慣れていたので、
この頃にはもう さほど関心がありませんでしたが、

それ以上に、この光景が「普通」にならなくては、
この仕事は出来ないという事実も知っていました。
(毎日キャーキャー言ってたら仕事にならない)

無の境地ってそんな感じ?(笑)

ま、芸能人も人それぞれ。
普通の人と同じで、色んな性格の人がいました。

すっごく怖い人から、すっごくフレンドリーな人まで・・・

この頃仕事させていただいた、
後にハリウッド俳優と呼ばれる「W」さんは、下っ端の私にも
それはそれは優しい方でした。。。

おかげで今も、テレビはそんな風に観てしまいます。
ええ、ヤクルト飲んでますとも(笑)



それはさておき
その日の撮影は、師匠にとっては「昔馴染み」の方だったようで、
和やかに終わりました。


-------------------------------------------------------------------

ちなみに現場への移動ですが、

師匠が運転する車で、私は後部座席に乗り 向かう・・・
というのが常でした。

その車が・・・
品があるのか無いのか?「センチュリー」なのでした(笑)

これがね、後ろに座ると「社長気分」で眠くなるのですよ。
これはマジでやばかったです。

毎回乗ると「眠気」との戦いなのです。

そうしていくうちに、
いくつもの「あざ」が私の手に刻まれていくのです。


・・・さすがに「師匠」が運転しているのに
後部座席のアシスタントが寝るわけにいかないでしょう?

眠くなると手をつねって眠気を覚ましていたので、
次第につねる場所が無くなるぐらいだったのです。

・・・ああ、あれは拷問だった。

たまに堪え切れずに寝ちゃって「大目玉」を食らってましたけど(笑)

ムスコのこと怒れねーな、こりゃ。

--------------------------------------------------

そして数日が過ぎ、
先輩は同行しなくなり、アシスタントは私一人になりました。

そこからが「本当」の試練の日々でした。


道具の片づけ・道具の準備・道具の手入れ・荷物の積み下ろし・・・

何が大変って、その道具の重さがバッグ一つで20kg。
それが3~4個あるのです。

間違っても「師匠」はカバンを持ちませんから、
私一人で運ぶのです。

いつも時間が無いので、
一回で運ばなければ撮影に穴をあけてしまいます。
毎回60~80kgの重りを持って歩いている感じでした。


師匠の後をついて
大荷物を担ぎながらスタジオに向かっていると、、、

大御所の師匠は、行く先々で知り合いに出くわします。
「立ち話」などされようものなら、も~地獄。

師匠が動くまで、荷物を持ったまま待たなくていけません。

「先に行ってて!」などと言ってもらえなければ、
私はそこで ただひたすら待つのみなのです・・・ (くぅ~犬か?)


そして着くやいなや、
ささっとメイク道具を広げて師匠の登場を待つ。

そして、
師匠が気に入らないことをすると、筆が飛んでくる!(笑)



アシスタントと言うとカッコいいですが、要は「弟子」ですよね。
しかも昭和の。

これが これから1年も続くのですから・・・
本当に良くやりましたよ。

いや~、美容師の方が百倍「楽」でした(笑)

それでも、その仕事が出来なければ、
自分には「先」はありませんでしたから、
夢に向かうためには、ここで諦めたらいけないのです。


-----------------------------------------------------

そして冬が過ぎ、夏になるころには少し慣れてきて、

道具の準備や師匠のメイク補佐のほかに、
モデルさんのメイク崩れを 付いて回って直したり
(テレビとかで良く見るあれです)、

メインのモデルさん以外(サブモデル)のメイクを任されたり、、、

「打ち合わせ」にも同行するようになりました。
企業が仕掛けるCMの企画会議です。

(言い忘れてましたが、師匠の仕事はCMが中心でした。
実はCMって、雑誌なんかよりもギャラが格段高いのですよ。)


こういう会議って、「新商品」の時もあるので、
そんな時は絶対に他言無用・・・

そんなものを漏らしたら、とんでもない事態になるので
結構な企業秘密を共有させられてました(笑)

その費用の話も、
後で聞くと、「え~~~!?って」思うほどの金額でね。
広告業界には恐ろしい額が動いている事実を知りました。

ちなみに、相当昔(25年ぐらい前)の話ですが、
某銀幕スターがCMに起用された時はギャラだけで3億だったそうです。

ん千万とか「億」とかが、うごめく世界・・・・

私の給料はいくら働いても、月10万円の契約だったので
夢の世界でしかなかったですけどね(笑)

でも、もしも私にミスがあった場合、
個人で損害を受ける契約になってたので、
マジでビビってましたけど・・・

そして少しずつ、少しずつ、仕事にも慣れて
次なる舞台に向かうようになるのですが・・・

この修行話はまだ続きます・・・



DSC02516.jpg

この頃のポラは超有名人のが多かったかも。

作業用のエプロン締めて、
師匠が望む物をすぐにポケットから出せるよう、気を張ってたなぁ。。。
(ドラえもんか?)

                                つづく

                              December.11.2014

関連記事
Cafe Bleu

Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipiscing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore et dolore magna aliqua. Ut enim ad minim veniam, quis nostrud exercitation.

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する