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No.33 空白の2カ月間

Posted by Cafe Bleu on   0 

こんにちは。店主です。
このコーナーでは、私が美容師になるまでの紆余曲折などを綴っています。

ためになるかどうかは ちょっと謎ですが、興味のある方はお暇な時にでも
読んでみてくださいね。(そういうのいいや・・・って方は遠慮なくスルーしてください。) 

最初から読みたくなった方は「もくじ」からどうぞ。




DSC01986.jpg


No.32 からのつづきです。

あっさり店を辞めた私は、
とりあえず実家(岩手)に戻りました。

実家と言っても母が「美容室」をやっているので、
とくに世話を焼いてくれる感じでもありません。
(くわしくは→この辺で

まずは車の免許を取りたかったので、
私はすぐさま「自動車教習所」に手続きに向かいました。

早く東京に帰りたかった私は、
なるべく最短で取れるよう交渉したのですが、

入所日のタイミングが悪かったようで、
1か月以上かかるとのこと。

自動車免許の他に「美容師免許」のこともあります。
その間の時間を、有効に過ごすことを考えよう・・・

ところで、「帰る」という言葉は、
本来だったら実家に対して使うはずなのに、

その頃すでに私の中では
「帰るの場所は東京」という意識になっていました。

変ですよね・・・(笑)


さて肝心な「美容師免許」です。
美容師国家試験です。

年に2回しか受けることが出来ない
この貴重なチャンスが、
調べてみたらなんと来月にあるじゃないですか!

これはラッキーです。

こればかりは落ちる訳にいかない!
この手続きも すぐに行いました。

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◆ ここで当時の免許制度について

一年間の専門学校を卒業後(課程終了後)、「学科試験」を受け、その後
サロンでの一年間のインターン期間を経て、やっと「実技試験」の
エントリー資格を与えられる仕組みでした。
もちろん、学科・実技の両方の試験に受からないと免許はもらえません。
(現在は、専門学校が2年間になりインターン制度は無くなりました。)


その時点での私は、卒業後すぐの「学科試験」のみ受かっていたのですが
「実技試験」はまだでした。 3年近くもインターンをやってしまったので、
もちろん「実技試験」にエントリーする資格は持っています(笑)

店が忙しすぎて、取りに行けなかった(行かせてもらえなかった)だけ
だったのですよ。・・・この時代は免許の有無が軽視されていましたからね。
あと十数年後、大バッシングされるとも知らずに・・・


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もちろん「実技試験」には目をつぶっても合格する自信は
ありましたが、いちおう練習しとくか・・・と、

母の店を借りようと立ち入ると、
「ヒマならシャンプー手伝え!」とかなんとか・・・

結局、
常連のお客様や 顔見知りの近所のおばさま達に、

「あら、東京のすごい店で働いてたんだって、立派になったねぇ」
などと、大人気になってしまいまして(笑) 

カットやパーマなど全てやらされてしまいました。

「やっぱり東京は違うわ~、ナウいわ~」
とかなんとか言われながら(笑)

「そろそろ教習所に行かないといけませんから!」

とでも言わないと、
ここでも ずっと下働きをさせられそうな予感です。


教習所に通いながら試験の準備をしつつ、
たまに母の店も手伝う・・・

ちょっとはゆっくり出来ると思ったのに、
やっぱり暇がないのですよね(笑)


※ ちなみに以前登場した私の兄二人。
一番上は この時もまだ行方不明中。
二番目は実家暮らしの「パチプロ」となっていました。

・・・まったく なにやってんだか?
俺はもう「家業」は継ぐ気は無いよーだ(笑)



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そんな息抜きにと、
近所の居酒屋へ行って昔の友人に会うようになったのですが・・・

少し離れて暮らしただけなのに、
なぜか話が噛み合わない!

「あれ?コイツこんなに所帯染みたヤツだったっけ?」

東京での飲み友達とのギャップには驚かされました。

(なんかカンジ悪いですよね。でも、こういうこと思うのって
東京にかぶれた奴にありがち(笑))



ただ、友達もそう暇ではないので、
数日後には一人で居酒屋に行くようになるのです。

そして、その店に来ていた人と仲良くなり、
数人の友達が出来ました。

実はその中に、ホステスのお姉ちゃんが居まして、
その子がエラく私を気に入ってくれて

「遊び行こうよ!」と、
やたらと誘ってくれるのです。

私には移動の足も無いし、ましてや車もないし・・・
(いやいやその前に免許ないし、笑)

すべてその子のおごりということなので、
何のためらいも無くついて歩きました。
というか、連れ回されました。

昼は自動車学校と店の手伝い&美容師試験の勉強。
夜は、その子と飲み歩く日々・・・

休む暇がないです。(笑)
結局私の人生は、これからも休む暇など無く続くのですが・・・


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そして1か月もすると
自動車免許も仮免終了間近となりました。

美容師国家試験は、
その頃には無事終わっていたと思います。

一つ肩の荷が下りて、残るは運転免許の「本試験」だけ!


そんな頃、ホステスのお姉ちゃんに誘われて、
盛岡 方面のお店に連れていかれたのです。

そこは姉ちゃんの行きつけの店。
「おかまバー」でした。

私はつくづく縁があるものだと思いながらも、
そのシステムはもうすでに熟知しているので(笑)、
前回のような恐怖心に震えることはありませんでした。

短期間でずいぶん世間慣れしたものです。


・・・と、
その「おかまバー」で衝撃的な事件が起きました。

おかまちゃんの一人が、
お姉ちゃんに「恋話」を始めましてね・・・

なんでもそのおかまちゃん、今恋している人がいて、
その人の為に性転換すると言うのです。

それで毎週、ホルモン注射を打ちに行っていて
それがまた凄くキツいのだそうです。

男性の体のまま、ホルモン注射を打つと
男性ホルモンと戦って高熱が出るんだとか。

しかも、そんなホルモン注射を打ち続けていると
「胸」が膨らんでくるのだそうです。

でも、あと数週間後には下を改造してしまうから、
それまでの我慢なんだとか・・・・


私は何のことか全くわからないし
興味もないから 聞き流していたのですが、

話の流れから、
そのおかまちゃん、興奮してしまい、

「私は子供を産めないけど彼の為に一生”女”になれるわ!」

と、言い切り、バァーっと服の胸をはだけて、
その胸を露わにして見せたのです。

それも私の目の前で・・・

思わず、目の前の光景を直視するというか、
ガン見してしまいました。

痩せた体に、胸のふくらみが
ほんのりあるではありませんかー。 ゲッ。


その彼?彼女?の武勇伝は本気で凄いと思うし、
その努力の結果である光景は、
本当に圧巻と言うか尊敬ものですが、、、

イヤ~後にも先にも、もう見なくていいです。
ごめんなさい。(笑)


そして
その店はそこで「解散」となったのですが・・・

今度は「店を変えて飲み直そう」と言うので、
ついて行ったら、
さっきのおかまちゃんも同伴してたのです(笑)

歩き出してほどなくすると、次なる店へ。
今度は「ホストクラブ」。

こんな短時間で
真逆な店に行ける事なんて滅多にないですよ(笑)
(それも、私、一円も払ってないからね)

なんでも そこはおかまちゃんの例の彼氏のお店だそうで、
その彼氏を紹介されるのですが
またしても、興味のない方々。(男だし)

「明日も教習所があるんだけどなぁ・・・」と思いつつも
流されるままに、ダラダラと飲み続けると、
(金もないし、足が無いからひとりで帰れない)

そろそろ朝日が昇ってくる時間・・・

私はやっと解放され、
結局、朝帰りしたまま教習所に行き、
そのまま爆睡です・・・

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それからほどなくして、
運転免許試験にも無事合格し、東京に帰る日になりました。

実家に帰っていた2か月弱、
とにかくめまぐるしく毎日が過ぎました。
そんな中で よく試験に二つも合格したものです。

まあ、過酷なアシスタントの仕事よりは楽でしたが(笑)


そうそう、あのお姉ちゃんとは、とくに何もなく終わり、
私にとって何だったのか?全く理解できない存在でした。
あれだけ金を使って、遊びまわったのは何だったのでしょうか・・・

ちなみに、私はそのお姉ちゃんの素性も、
どこの人だったのかも いまだに知りません(笑)

向こうからお呼びがかかった時だけ出掛けていたので、
連絡先さえ知らなかったのです。

・・・そんな不思議な関係でした。

まあ、おかげで楽しかったですが(笑)

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車も無かったし、
金もなかったし、
目的もなかった私。

よく分からない時間を過ごしましたが、
あの「胸」だけは衝撃的で、いまだに目に焼き付いています。

男でも、あんなふうに胸が腫れる(張れる)のだと(笑)


DSC01937.jpg

この時 取得した「美容師免許」 
(っていうか、免許といっても賞状みたいなんですよ)

昭和61年11月って、ちゃんと書いてあった。
古いなぁ。。。(笑)

それにしても、前の店にいたら、
こんなに早く取れなかったんだろうなぁ。。。
(いや ぜんぜん早くないし)

この後すぐ、
もうひとつの免許のほうが先に役に立つことになろうとは、
この時思っていもいない私なのでした。

                              つづく

                          November.27.2014 店主

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