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No.22 カットの自主練?

Posted by Cafe Bleu on   0 

こんにちは。店主です。
このコーナーでは、私が美容師になるまでの紆余曲折などを綴っています。

そういうのいいや・・・って方は遠慮なくスルーしてくださいね。
(最初から読みたくなった方は もくじ からどうぞ。) 



cbDSC00483.jpg

No.21 からのつづきです。

何度か撮影に同行させてもらうようになり、私の意識は変わりました。

もっと早く一人前にならなければ・・・・

だって当時の私、
インターン一年目で、たった2つのパーマ試験に受かっただけ(笑)、

これからまだまだ、たくさんの試験に合格しないと
技術者にはなれません。

技術者(一人前に)にさえなれないのに、ヘアメイクへの道など
開かれるわけもありません。

ちなみに残りの試験は…


パーマ(スパイラル、ツイスト、ねじり、ショート、サイドピン、オールピン、バケット)
ブロー(デンマン、ロールブラシ、ハンドブロー…各ショート・ミディアム・ロング)
アイロン(面取り、根元巻き、クロス、ストレート、毛先巻き、中間巻き)
カット(基本十数種+α) あと、カラーだったかな?

もっとあった気がしますが古い話すぎて忘れました(笑)

普通に「技術者」になるのだって、まだまだ遠い道程です。
気持ちは焦っても、
私が立っているのはまだまだ序の口なのです。

ただ…パーマ試験を熱心に追及するあまり
まだ受けてもいない「ブロー」試験の技術が身についていたことに
気づきました。

例えばこういうことです…

「オールパーパス」を巻くためにモデルさんを連れてくるのですが、
まずは下準備としてカットをします。 

このカットは、カットの練習をしている先輩にやってもらいます。
(私はズルして勝手にやってたというお話は前回書きましたよね。)

そして、パーマの練習をさせてもらって、
出来上がったらブローをしてお帰り頂くのですが、

残念ながら、まだ先の試験である「ブロー」は習っていません。 

ここでまた先輩の登場です。

ブロー練習中の先輩を見つけてやってもらうことになるのですが、
そんな都合のいい先輩がいつもいるとは限りません。 

大概は乾燥機(ドライヤー)に入れて
ざっと乾かしておしまいなのです。

以前この辺で書いたように、
オールパーパス=おばちゃんパーマは、
きちんとブローして伸ばしてこそ生きるスタイルです。

ブローもしないで、そのまま乾燥させちゃったら……

ボサボサでしょ~もない仕上がりになりますよね(笑)

私は、せっかく来てくれたモデルさんに
そういう扱いをするのがすごく嫌で、
自分なりにブローをしてお帰りいただいていました。

最初は下手でしたが、
数をこなすうちにデンマン使いやハンドブローのコツ
のようなものを掴めできました。


「必要は発明の母」 と言いますが、

必要に迫られた時こそ スキルを磨くチャンス


なのです。
今、目の前にある問題を解決しようとする時の行動ほど、
身に着くものなのですね。


あと、人がやってないことをやってやろう!

という、私本来の性格も手伝って、
我が道をガンガン突き進んでいました。

片や、
「出来ないこと・習っていないこと」を 全くやらない(やりたがらない)
タイプの人間もいました。

「ええっ、モデルさん そんな頭で帰しちゃっていいの?」

「だってやってくれる人 誰もいないし…」

「おまえがやってやれよ!」

「ヤダ、無理…」

練習できるチャンスをみすみす逃すなんて、
私には考えられません。

モデルさんの「好意」をアダで返すなんてできません。

本来なら、そちらのほうが正しかったのかもしれませんけどね、
こういうタイプの人間で、
尊敬すべき技術を持った人を私は知りません。

(ずいぶん前に書いた記事、「学ぶということ」に登場する後輩も、
当時「近々店を出します!」と豪語してたわりに、
いまだに独立してません。(あれから何年経ったよ?))


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独自の練習をするうちに、
通常のサロンワークの中心であるパーマ&ブローのテクニックは
徐々に分ってきました。 

このままパーマ試験のため
モデルさんをガンガンこなしていけば
なんとかなりそうです。

先が見えてきました。

残るは「カット」です。

こればかりは、重要なわりに、
経験数が一番少ない技術でした。

しかも、理論からなにから 全てが解らない状況からのスタートです。

私は早く技術者になりたい一心で、極秘練習を続けました。

定休日には毎週のように、
事務所に行ってビデオを観て「基礎」から学びました。
(前にも書きましたよね)

一日に5~6本のビデオを見て、それをウィッグで練習する…

とにかく何度も練習して、次の休みの日にはモデルを探し実践する…
その繰り返しを何度したことか。


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「カット」と「パーマ」の関係性。

当時、パーマ試験のため「必要に迫られて」学び始めたカット。

元々カットというものは、技術的にもとても奥が深いものですが、
それがパーマと絡まると、また違った奥行きが広がります。

「カットの為のカット」と、「パーマの為のカット」
は全く違いますし、

「カットのデザインにパーマを加える」のも、
これもまた手法が違います。

ましてや、カットを無視してデザインを構築することさえ
可能なのが「パーマ」です。

極端な話ですが、
初心者のカットの腕前の誤魔化しを「パーマ」で補うことなど、
いとも簡単にしてしまうのが「パーマデザイン」なのです。

「パーマ」を極めれば、ある程度のデザイン変更は簡単です。
それほど、パーマの奥行きは広くて難しいものでもありますが、

やはり、パーマのために構成された「カット」には何物も敵いません。

どちらも阻害しない、
どちらの長所も最大限に発揮できるような技術を身に着けることが
最終目的なのです。


だから、未知の世界の「カット」が、早く知りたくて仕方がなかった…


営業中も、技術者の人がカットするのを見ては
「なんであのように切るのですか?」と、
やたらと質問していたので、先輩方には煙たがられましたが、

ビデオを観ても、やってみても分からないものは聞くしかありません。
でも、分かりきったことしか教えてくれません。

そりゃそうです。
自らが苦労して、基礎から発展させた技術は人によって異なります。
いわば「企業秘密」のようなものです。

それをみすみす教えてくれるわけがありません。

しかも、まだ「カット試験」にも到達していないインターン生の私になど、
教える意味もなかったのでしょう。

(カット禁止令の張本人として目も付けられてましたしね(笑))

それでも学びたい私は、
パーマでもカットでも、とにかく「人の仕事を見る」ことばかりしていました。

どうしたら、長持ちで、流れがきれいで手入れがしやすくて…
(モデルさんに指摘された点です)
そして何より、自分なりに変化がつけられるカットってどんなだろう?

そんなことばかり考えていました。

後に、
そんなものが簡単に出来ることではないことを理解しましたし、
自分スタイルよりも、

まずは基礎の意味を理解しなければ どうにもならない
ということも理解しました。


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懲りずに定休日は、
朝からモデル5人を2時間おきに呼んで「パーマ&カット」
を繰り返す日々です。(カット禁止令無視)

1年足らずのインターンごときが本当に 大それたこと をしていたものです。
でもやはり、周りからの反感には勝てませんでした。

とうとう「定休日」の店の使用も禁止になってしまいました。


・・・だったら、
開いている店に行って夜一緒に練習する分には
何の問題もありません。

休みの日なのに、夜になると店に行ってのモデル練習です。

もちろんカットは禁止なので、

あらかじめどこかでカットしておいて「同伴出勤」のように
モデルさんと開いてる店まで出向いてパーマをかける。
そうすれば何の問題もありません(笑)

これもまた、先輩方からすればクソ生意気な話です。
でもこればかりは「熱心」と「生意気」の間ですから、
おとがめなしです。



こんな風に、パーマ試験を受け始めた頃から、
こんな極秘練習(バレてたけど)をずっと続けていました。 

そのせいか、次のステップ(ブロー試験)に進む頃には
1年上の遅い先輩たちに追いついてしまう勢いでした。


今思えば すごく自分勝手な人間ですよね(笑)

でも、自分のことを考えることって とても大切なことだと思います。
自分の事さえ分からなければ、
人のことなど理解できませんから…

(ブローもせずにモデルさんを帰せてしまう神経も、かなり疑う・・・)



しかしこの半年後、ある出会いによって、
パッタリ練習から遠ざかってしまうのです。

「野心」までは消えなかったので、
そこそこの練習をして、そこそこの昇進をしたのですが、

偉そうなことを言っても結果が伴わなければ「誹謗中傷」の嵐です。


現実はそんなものです。
意志がそれほど強い人はなかなかいませんから…

人生 上手くいかないものですね(笑)

                                 つづく

                              August.04.2014 店主

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