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エピソード・ゼロ 3

Posted by Cafe Bleu on   0 

こんにちは。店主です。 エピソード・ゼロ 2からのつづきです。

美容と全く関係ない単なる昔話なので、そういうのいいや・・・
って方は「マジで」スルーしてくださいね。


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<北の国から・岩手編…なんちゃって>
                         
小学生の頃も、
とても複雑な感じだったのだと、今になって思うことがあります。

前にお話したように、
母が経営する店と実家は少し離れた場所にありました。

幼稚園もそうでしたが、私はお店の住所で住所登録してあるので、
実家からすごく離れた「小学校」に通うことになりました。

子供の足で通うには遠すぎるので、
朝は送ってもらうしかありません。

それでも どうしても行くことが出来ないときは、
一人で1時間以上かけて歩いて通学するしかありませんでした。

学校が終わると おのずと「お店」の方に帰るのですが、
母の仕事が立て込んでいる時は(店に泊まり…なんてこともあったので)

一人でバスに乗って 実家近くの停留所まで行き、
そこから自宅まで歩いて帰らなければなりません。


これが「冬」は辛くてね…まあ 伝わらないと思いますが(笑)

「岩手」の話なので、冬になると とにかく寒いのですよ。

バス停で待つ時間、 とにかく寒い! それしかない・・・


バス停は人が行き来する場所なので、
足元はカチカチに凍っててツルっツル!

歩き方や立ち方に気を付けないと、マジで転ぶのです。
転ぶと硬いから、すごく痛い!

私の田舎はその当時「ボンネットバス」が走っていたので、
中は暖房も弱くそれに、床は「板」だったため、
汚いし揺れが半端ないし・・・

何より「錆びた鉄」みたいに臭くて、
いつも口の中を切ったような匂いがしてて
何とも言えない感じです。

ましてや夕方5時ぐらいの時間は、
町の中は電気がたくさんついていてネオンが明るくて
賑わっている感じがあるのですが、

バスに乗り込むのは家路を急ぐ人ばかり。 

沢山の荷物を抱えて沢山の人たちが乗り込むから、
とにかく小学生の自分はその中に埋もれる
窮屈極まりなく、ほぼ邪魔者扱いです。

クリスマスも近くになるとウキウキするはずなのに、
バスで帰るその時間が本当に嫌でした。

(そういえばその当時、冬の さなかなのに バス停の前には「行商」のおばちゃん
たちが店を開いていて、野菜や干物を売っていたのを思い出しました。
バス停のほんの少しのスペースに リアカーを止めた、手拭い姿のおばちゃんに
やたらと話しかけられていたのを 今思い出しましたよ(笑))



バスに乗って10分も経つと、
進む道の先はライトで照らされたところだけ「雪」で真っ白になって
何も見えないのですが、

左右の窓から見る景色は「真っ黒」というか真っ暗で、
そこには「雪」しかなく、ものすごく寂しかったことを記憶しています。

まだ小さな小学生にとって夜はとてもとても怖くて
それでもバスが近所の停留所に着くと、
当たり前のように降りなくてはいけません。

バス停に着くと、
降りたその場所はライトで照らされて 雪も真っ白に見えるのですが、
バスが過ぎ去ったそのあとは 街灯も何もない真っ暗な場所…

少しだけその場で待つと徐々に目が慣れてきて、
雪の中でも「道」が見え始めるのですが、

その道も「なんとなく・・・」というだけで、
どこが道で、どこが側溝かもわからないけど、

長年住んだ(たった6~7年程度ですが(笑))場所だから
なんとなく歩いて行けるのです。

そこから、7分ぐらいでしょうか?
道なき道の田舎道を歩いて やっと自宅に着くのですが、
そのころには「小さな雪だるま」ができてしまうわけで・・・

しかし、

やっとの思いで帰っても、暖かい「母の出迎えは」あるわけもなく・・・

自分で雪を払い、誰かがいれば開けてもらえるのですが、
時間が早いと自分で開ける羽目になるわけで…

その 誰もいない家は、寂し限りでして…


まさしくリアル「北の国から」なわけで…

もう、あのドラマは見れば見るほど そんなことを思い出してしまうから、
泣かずにいられないわけで・・・ 

(しまった口調まで移ってしまった)

音もない、セリフもない、ただただ雪だけ…

そんな場面が本当は一番伝えたいところだと思うのですが、
そのリアル感が私には痛いほど伝わりすぎて、
見れば見るほどリアルなんだよねぇ・・・

(我が家は北海道でなく岩手ですが)


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頑張って帰ってきてゆっくり温まりたいけれど、
家に帰ると兄弟に割り当てられた仕事が待っています。

休む暇などありません。

自分の仕事は、
風呂の掃除と、犬のごはんと、自分の身の回りの片づけ
なのですが、

男の子が自分の身の回りの片付けなどするわけもないでしょう?
子供と言えば、ちびまる子ちゃんの様にダラダラしているのが
理想なわけですから…(笑)

与えられた仕事も「適当」にするのが当然で、
毎日怒られてばかり。

当時 他の家ではまだ「薪」を使っていたところもありましたが、
我が家の風呂はかろうじて「ボイラー」が付いていました。

その風呂は、今ではモダンに感じるかもしれない「タイル張り」。 
でも、一日も過ぎるとヌルヌルしてしまい、
一日置くと苔が生え始める前兆が感じられる感じ?

だからサボるとすぐにバレます(笑) 

当時は、もちろん「お湯」なんて出ないから、作業はすべて「水」です。

だから冬の水仕事が大嫌いでした。
その仕事のせいで手は「あかぎれ」だらけ。
小学生なのに 手が血だらけになる そんな日常でした。

そんな兄弟の分担仕事が終わったころに、母親が帰ってきます。

ここには「親父」が登場しません。
何故なら・・・その頃 家にいなかったから(笑)

毎日毎日、酒を飲んでは暴れる人でしたので、
そもそも食卓を囲む時間には見たことがありません。

自分の給料は全て「酒・麻雀・女」につぎ込む人で
家に一円も入れたのを見たことがありません。

悪い意味での「昭和」を代表する、決して真似したくない親父です。

そのトラウマが、今の自分をつくったのでしょうねぇ。。。

「あのような人には死んでもなりたくない!」
そう思って生きてます(笑)


母親は母親で、
食事を食べるとその場に座り込んで寝てしまいます。
毎日全開で仕事をしていた人なので、力尽きて…という感じです。

それでも、家計を支えたのは「母親」ですから仕方ありません。


今思えば、呆れた両親ですよね。
よくぞグレずに育ったよな俺(笑)


さて、食事が終わると、片付けも兄弟です。
既にその頃には9時を回っています。

普通の家庭の子供なら、風呂からあがって寝る準備をする頃でしょう。
(でも我が家では、その時間にやっと食事が終わる…)

それから部屋に戻って勉強です…

と言いたいところですが、やっとできた余暇の時間
嫌いな勉強などするわけもなく、TVを観るているうちに眠くなって…

次の日 宿題をやってこないで先生に怒られる(笑)

…って、今思えば当たり前な話です。
普通の小学生の時間で生活していませんし、
仕事量が多すぎですよ。

あの頃、他の家とは明らかに違う
滅茶苦茶な家庭環境を周りの友達と話すのが
とっても嫌でした。

今は本当にいい時代です。

家の中はすごく暖かいし、どこに行っても明るいし。
全自動でお風呂は沸くし、蛇口をひねれば普通にお湯も出るし・・・


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余談ですが、当時、冬になると変わったルールがありました。
それは冷蔵庫。


野菜は中、肉は外。 ???

そう、室内に置いておくと「凍ってしまう」のです、
家の中が寒すぎて。

冷蔵庫の中のほうが暖かいってことです。 
凍る恐れのあるものは、全部冷蔵庫に避難させるのですよ(笑)

このルールを忘れて、よく破裂したのが「ビール」です。
今のように「缶」など存在していませんから、すべて「瓶」。

それが朝になると、爆発してシャーベット状になって直立しているのです。
炭酸系は全てそうでしたね。

冷蔵庫とは、「凍ったら困るモノ」をいれておく場所。
それが北国のルール(笑)


まあ、それぐらい当時の家は気密性がありませんでしたから、
寝室も同じです。

私の部屋は引き戸式の擦りガラス窓でしたが、
鍵を閉めても少々隙間が空いた状態でして… 


そんなある日のこと、
朝起きるとやけに寒いのです…

なんと、その隙間から私の布団の上に 雪が吹き込んで 積もっていたのです。

布団の上に「雪」が降り積もるなんて考えられないでしょう?

関東生まれのカミさんには
何度言っても「うそ~話 盛ってない?」と、
信じてもらえませんでしたが、本当の話です。

まあ、北国にはそんなことはよくある話で、
室内では常に暖房を焚いていないと死んでしまいますから、
リビングは深夜も暖房を焚いたまま寝るのが常識なのです。

ただ、当時家じゅうどの部屋にも暖房を完備する家
などありませんでしたから、
クソ寒い中での勉強&就寝は普通です。

時々、寒すぎて眠れないくらいです(笑)


当時は普通でも氷点下15度にはなりましたから、
それはそれは寒いです。

が、そんな日ほど外の景色は美しいのです。

月あかりが暖かいなんて普通は感じないと思いますが、
その月明かりさえ暖かく感じるほどです。

氷点下20度に達した時など、
すべての時間が止まったかのように静かで、
何も音がしない、

聞こえるのは「雪の声」だけ。

何とも言い難い、
聞いた人にしかわからない、
静かな音です。

遠くで電車の音がしたりもするのですが、
それ以外の音が何もしない田舎ならではの幻想的な時間です。

田舎にはいい思い出はありませんし、「雪」も好きではありませんが、
唯一あの時間は好きでした。

月あかりしかないのに、すべてが見渡せる。
そしてすべてが聞こえる…

あの時間だけは「特別」でした。

懐かしい話ですみません・・・

                              つづく

                             August.13.2014 店主 

                              ※ もくじは→コチラ

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