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No.20 まだまだパーマの日々・・・

Posted by Cafe Bleu on   0 


こんにちは。店主です。
このコーナーでは、私が美容師になるまでの
紆余曲折などを綴っています。

そういうのいいや…って方は遠慮なく
スルーしてください。
(最初から読みたくなった方は もくじ からどうぞ。) 




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No.19からのつづきです。

暑かった夏が過ぎ、少し涼しくなり始める季節。
その頃には、実は「同期」の数が減っていました。

半年で5人辞めました。
14人 - 5人(脱落) = 9人 となってしまいました。

多分、この過酷な毎日がキツかったのでしょう。


そんな気持ちも分からないではないですが、
幸い私は「人」に恵まれていたらしく、
「辛い」ことよりも、「楽しい」ことの方が
勝っている状態でした。

今私がここにいられるのは、
あの頃に出会った方々の温かい目のおかげ
かもしれません。


ただ、同期が減っても順位はあいかわらず変わりません。

そう、辞めた人間はそもそもランク外だったので、
上の順位はほぼ変わらず、争奪戦のままなのです。

その当時、私は何とか2位までに上りつめていましたが
再び1位に返り咲くには、「天才」を乗り越えないと
いけないのです。

そいつは天才と言う名の「天然」でした。

感覚が異常に発達していて、
考えることなく何でもできてしまうと…
言ったら良いのでしょうか? 

そんなヤツを前に、
私は何をやっても負けてしまいます。


相変わらず 「パーマ試験の真っ最中」でしたが、
実はその頃から、

そいつと私の 違うバトル が始まりました。


後にも先にも、その店で「禁止令」が出たのは
その時ぐらいだそうで、

悪い例として名が残ってしまいました(笑)



それは・・・

モデルさん相手にパーマの練習をするわけですが、
モデルさんとして来てもらった方の髪型が、
練習したいスタイルに
必ずしも適しているとは限りません

やりたいスタイルに対して、
長い・短いは付き物ですが、
根本的にスタイルが違う場合も出てきます。 

特に事前にモデルさんにお会い出来ない場合。
そう、「紹介」の場合です。

そういうモデルさんの場合、
面識もなく「友達つながり」でいらっしゃるので、
全くデータが無い状態です。

その日初めてお会いした方と 何から話していいのやら…
というのが普通は第一関門なのですが、
その辺はこの 「全く人見知りをしない性格」の私にとって
大した問題ではありませんでした。 

ただ、「髪型」は大問題です。

もし、パーマを巻くのに適した髪型でない方が
いらっしゃった場合、
まずは、出来るだけ自分のやりたいスタイルと言うか
「試験」で決められたスタイルにするために「交渉」して、
スタイルチェンジを了承していただくのですが、

せっかくその段階まで持っていっても、
私はまだ切ることが出来ません。

カットの試験を受けていない者は
店でカットをしてはいけない「決まり」だったのです。

そんな状況だったので、
先輩方にお願いして切ってもらってから 巻く、
という順を踏んでいたのですが、

そうなると、切ってくれる先輩がいない「定休日」の
練習などは そういう訳にいきません。
 
私個人の練習のために、
わざわざ休みの先輩を呼ぶわけにもいきません。

でも、切ってくれる人がいないと練習が進みません。


自分でカットが出来れば 済むのに…


実はこの頃、少しずつカットの勉強を始めました。

(私の頃は美容学校が1年で終わりだったので、
カットは一切習っていませんでした。
カットはインターンとして入ったサロンで習うというのが
常識な時代です。)


休みの日は、モデルにパーマ掛けるか、
モデルがいない日は事務所で
カットの基礎のビデオを観る・・・・

ビデオを観てカットの基礎を考えて、
家に帰ってウィッグを切って、仕上がりの確認。 

またビデオを見て、ウィッグを切って・・・
の繰り返し。

とにかく、休日どころか余暇もなかったです。
ええ、ええ、仕事が恋人ですよ(笑)




そうして、いつしか周りの目を盗んでは
モデルさんのカットをするようになりました。

そう、入社半年足らずで、
私は公然とカットするようになっていました。

(と言っても、今みたいに上手にはできないので、
あくまでも、邪魔になる分をちょこっと切るとか、
その程度のレベルですよ)

1位を独走中だった「天才」も、私と同じ理由からか、
この頃 同じくカットをするようになっていました。

(コイツの場合は私のように勉強はぜず、先輩方が
やっているのを見たり聞いたりするだけで出来ていた
みたいです。ここが「天才」たる所以なんですよね。)


さて、そんな新人たちの行動を
面白く思わないのは先輩方・・・

当然怒られましたが、
その頃には心臓にも毛が生え、多少の言葉にビビる
ことなく、強くなっていましたので
全く「お構いなし」です。

とにかく、切りまくりました。

おかげで望むスタイルのモデルさんばかりになって、
「試験」はトントン拍子です。
しかし、新人のそんな行為を周りが許してくれる
はずも無く・・・

ある日、もう一人の奴と私は
「事務所」に呼び出されることになりました。

ものすごく上の偉い人が出てきて、そこから延々と、

何がイケないか?
何故やってはいけないのか? 

長~い話を聞くことになりました。
(げっそり・・・)


その後、アシスタントによる
「カット禁止令」 が発令され、

それ以後ハサミを持つこと自体が禁止になりました。
(そう、前の記事に書いたのはこれのことです。)


でも、時すでに遅し。

モデルさん達は私に「カットもして!」と言うまでに
なってしまっていました。

禁止令の手前、先輩方の目がある平日はできないので、
店の定休日に集まってもらい、切ってからの パーマ練習です。

完全なる社則違反ですが、
その極秘練習のおかげで、カットの基本のほぼすべて
を学びました。

モデルさんからのダイレクトな反応も
すぐに貰えたので、その改良方法もそこで学びました。


実は、その当時モデルをやってくれていた子に
言われた一言が、
今の私のカット技術のベースになっています。


「どうして毎月カットしないと
デザインが崩れるの?」



なるほど~。 かなり素朴な疑問ですが、
これには考えさせられました。

「デザインが崩れるほど下手なのか?
     元々 崩れやすいデザインなのか?」

それから3か月かけ、
自分なりのその子への答えを見つけて施術したら、

その後、「これだよ!この感じならOK!」と、
言ってもらえたのことが、
今の技術につながっているのかも知れません。

(いまだにそのベースが通用しているというのも
不思議な話ですが、カット理論自体がそれほど進化
していないのも事実。)

要は、失敗をどう改善するか?なのです。

クレームまで行かないにしても
「カットの持ちが悪い」
「パーマがすぐに取れる」
「癖がまとまらない」
「髪の毛が傷みやすい」 ・・・等々、

今現在ある問題のすべてを
30年前に経験させてもらいました。

・・・ そんな入社半年目の話です。(笑)




そんな練習を重ねていたおかげで、
そいつと私は同時に昇格。
同率1位を獲得できました。

その理由は、

「スタイルの理解力」
だったのではないかと思います。


当り前な話ですが、
パーマはカットに対して巻くものなので、
当然カットラインに左右されてしまいます。

が、多少のラインの違いなら、
「パーマ」の力を使って いくらでも変えることが出来るのです。

だって、まだまだ未熟な私の「下手なカット」でも、
パーマさえ上手くかけることができれば、

そんな「粗」も消えてしまうのですよ。

まあ、簡単に言えば、「カモフラージュ」という技術を
自然と身に着けたってことですかね?

(これ、意外と大事なのですよ)


そいつも私も、
たくさんのモデルさんを切ったり巻いたりしている
うちに、そういうパーマの利点特性
見つけることが出来たのです。


さて、
たて巻きパーマ試験に合格し、
これで2個目のパーマ試験がやっと終了です。

そこからまた次の試験です。

その頃には日没もどんどん早くなり、
上着が必要な季節になっていました。

何となく寂しいと言うか、人恋しい季節・・・
無我夢中でやってきたので、
心にぽっかり穴が開いたみたいです・・・

つづく
       
July.30.2014 店主  


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