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美容師の真の敵とは?

Posted by Cafe Bleu on   0  0

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先日書いた化学物質や合成界面活性剤についての記事を読み、
いろいろ考えた方も多いと思います。       

以前、
「 検索して調べてください 」的なことを書いたこともありました・・・

ただ、この手の問題については
いろいろな情報が氾濫していますので、偏った考え方に
陥りやすいものです。
 
消費者向けに書かれた本やインターネットの情報で、
「ネズミ」の背中の毛を剃ってシャンプー(合成界面活性剤)を
塗りつける実験により、

赤くただれたとか、その場所には毛が生えてこなかった・・・・等、
ものすごく怖い内容の物をよく見かけます。  

確かに合成界面活性剤は毒性がゼロなわけではありません。

でもシャンプーって
原液をクリームのように肌に塗りつけて使用するものではない
ので、普通に使っている分にはネズミに現れるほどの害は
ないように思えます。

私(美容師)のように、限度を超して使用しなければ
一般の方々はむやみやたらと怖がる必要のない物
だと思います。  

大体、塗りつけたものを何日も洗い流さずにいたら、
シャンプーでなくても、わさびやタバスコ・しょうゆでも
害があると思いませんか? 

それだけで合成界面活性剤が危険だ!
やっぱり石けんが一番!

・・・と、決め付けるのもどうかと思います。

確かに美容師の手が荒れるのは、
合成界面活性剤に要因はあるとは思いますが・・・

化学物質である合成界面活性剤は危険
    → 天然の石けんは安全?

という、発想をする人が絶対的に多いのも事実です。

が、

私からすると、
その発想はあまりにも「単純」すぎる気がします。

私は合成界面活性剤も嫌いですが、
石けん派でもありません!

だって、どちらも髪に良いとは言えませんから・・・・・

私は研究者でも科学者でもありませんが、
長年美容師を続けてきた者としての「生」の意見を
言わせていただこうと思います。

日々いろいろな方の髪を触ってきた経験の話です。


机上の空論ではありません。


「事件は現場で起こってるんだ~」、まさにあれです(笑)


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◆ みなさんが使っているシャンプーが、
  私たち(美容師)の仕事のジャマをしていることをご存知でしょうか?◆


私にとって、
本当の意味でのシャンプーによるの「害」とは・・・・


「お客様から求められたスタイルが作れない」

ことであって、
体への影響があるかも知れない・・・などということは、
単なる副産物でしかないような気がしています。


以前にも書いたように、
カラー剤やパーマ剤は、劇薬に匹敵する化学薬品です。

シャンプーなどとは比べ物にならないくらい危険なものですが、
「国家試験」を通過し、特性を熟知した者が使えば、
安全に効果を出すことができるものです。

ある意味、自分の経験や腕次第で
良い結果を出すことなど いくらでも可能です。

自宅で使っている方にも、
注意を促してやめていただくことは可能ですよね。

それではシャンプーはどうでしょう?

髪を洗うために、
自分なりに良さそうなものを選んで、何らかの物を使っていると思います。

一見 何を使っても美容師になど、なんの関係のない物のように
思われがちなシャンプー剤ですが・・・

実はそうでもないのです。

最近のシャンプーは余計な機能がありすぎて、

純粋に 洗うためだけのものでは なくなっているのです。



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私(美容師)の仕事に影響を及ぼす物 = シャンプー


現在市販されているシャンプーは、
そのほとんどが石油系の合成界面活性剤を洗浄ベースにしています。

ドラッグストアなどで安く手に入り、
毎日コマーシャルで流れているような物は、ほぼ このタイプです。

裏ラベルを見て、「水」の次にくる成分にこんな表示はありませんか?

・ラウレス硫酸Na
・ラウリル硫酸Na
・(C12-14)パレス-3硫酸ナトリウム
・ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩


※基本として配合成分は多く配合されている順番に記載されています。
      (ただし配合量1%以下は順不同でも可)



上には、
代表的なシャンプーの洗浄成分の界面活性剤を挙げてみました。
(ごく一部ですが)
この辺は使っているとあまり好ましくない成分と言われています。

これらの合成界面活性剤は「タンパク変性作用」があり、
また洗浄力が強く、必然的に「脱脂力が強い」ため、

皮膚のバリア機能の低下を招き、
皮膚アレルギーや その他のアレルギーを起こしやすくさせたり、
悪化させる恐れがあります。

肌の弱い方、アレルギーやアトピーのある方には
刺激が強すぎる成分という事です。 

また、カラー「退色」を早くさせるという特徴もあります。



・・・と、ここまでは、以前書いたとおりですが、

それより何より、実は

合成界面活性剤を使用したシャンプーには、

必ずと言っていいほど「シリコーンオイル」というのが
配合されています。


※美容系の用語で「シリコン」と言われるものは、本当は「シリコーン」が 正しいのですが、
ここでは便宜上「シリコン」と言うことにします。



では、なぜ?
合成界面活性剤を使用したシャンプーに「シリコン」が配合
されているのか?

・・・それは

洗浄力の強すぎる合成界面活性剤が
必要な油分まで取ってしまうという性質を補うためです。

それと、
シリコンを入れると使用感が圧倒的に良くなるため・・・

皆さんが大好きな「サラサラヘアー」を作り出すため
使用されているのです。

洗浄力の強い「界面活性剤」と「シリコン」は
 切っても切れない仲と言えます。
  


このシリコンが使われていると、
髪の毛をコーティングするので

結果、ツヤが出て、サラサラとした質感になるため、
「髪の毛に良い!」と思いがちです。

しかし・・・

シリコンは洗っても取れにくく、簡単には落ちないので、
使用を続けることにより髪に、、、


蓄積され続けます。


しかも知らぬ間に
髪だけでなく地肌までコーティングしてしまっているのです。


毛穴まで コーティングしてるってことです。

(合成界面活性剤のシャンプーを使うと薄毛やハゲの原因になる、
と言われるのはこの辺にあるのかと思われます)



シリコンは非常に化学的に安定しているがゆえに、
いつまでも吸着してしまうのも怖いところなのです。

あまりに強力にコーティングされてしまっているので、
この手のシャンプーを使い続けている人の髪や地肌は、


洗っても洗ってもシリコン分が取りきれません

ですから・・・・・ 

・ドライヤーで乾かすと残ったシリコンが「煙」をふく
・頭が油(シリコン)臭い
・櫛が通らない(パサパサ)
・パーマがかかりにくい
・カラーが入りにくい  ・・・・・・と最悪です!!!

実のところ、合成界面活性剤より
この「シリコーンオイル」のほうが、たちが悪いのです。

しかし、ほとんどの市販のシャンプーには
このシリコンが使われています。

実際には、シリコンという名称でなく、「ジメチコン」という名称で
入っているケースがほとんどですけど・・・・

最近の商品はこの「ジメチコン」が配合されていない商品を
見つけるのが難しいくらい、
数々のシャンプーに大量に配合されています。

私自身、シリコン自体はそれほど悪いとは思っていません。

「少量」をスタイリングなどに使う分には問題ないと思っています。

ただ、

シャンプーやリンスなどに含まれていて、
知らず知らずの間に、
髪や地肌に吸着させてしまうのは、絶対に良くない!!!!


「サラサラ・ツヤツヤな髪に・・・」


なんてキャッチフレーズが付いているシャンプーは、
実は要注意なのです。

「天然成分がキューティクルをしっかり補修します!」
なんて言っておきながら、、、

実のところ、シリコンで ばっちりコーティングしているような
製品がほとんどです。



あなたが使っているシャンプー、
流しても流してもヌルヌルしているようなら、それがシリコン成分です。
本当によく洗い流さないと、怖いことになります。

(ただし、本人はよく流しているつもりでも、
多かれ少なかれ残ってしまう構造になっているのですが・・・)

もしそのあと、
シリコン入りのリンスやトリートメントを使ったら?

ワックスなどのスタイリング剤にもたくさん入っていたりするのですよ。


・・・・分かりますよね・・・・・
    

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私たち美容師はパーマを巻く場合、

ヘアスタイルや毛質・髪の長さなどによって、
ウエーブ形成するとき使用する薬の強さを考慮したり、
ロットの円周などを計算をして施術します。

その「計算」がシリコーンの皮膜によって邪魔されてしまうことが多いのです。

思い通りのウエーブにならなかったり
場所によってかかり具合が違ってしまったり。

・・・これは美容師として致命的なミスです。

お客様からの信頼を失う事は間違いないでしょう。
 
お客様が知らないで使っているシャンプーのおかげで、
単なる初歩的なミスではないのにもかかわらず、
こんな事態が起こります。 

これは
美容師的には、素直に納得できない現実です。


今までパーマで失敗した経験のある方・・・・
パーマがうまくかからなかったのは、
一概に美容師のせいと言い切れないのではないでしょうか?

 どうでしょう?
 
美容師がどんなにダメージが無いよう研究しても、
どんなに傷まない薬液を研究しても、

髪の毛のまわりが、
目には見えない「シリコンのバリヤー」でコーティングされていたら・・・


美容師には もうお手上げ状態なのです。


私の場合、「おや?おかしいぞ?」と思ったら、
まずはお客様が使っているシャンプー剤の種類を
お聞きしてから施術する事にしています。

一度シリコンを剥離剤で取ってからでないと
パーマの計算ができませんから・・・

(髪の状態を見ればだいたい検討はつきますが、
 「商品名」を聞くとかなり納得します)


ですが、
剥離剤を使うと髪は当然傷みます。
傷ませないような努力はしていますが・・・・・結構な手間です(泣)


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では、一般のサロンはどうでしょう?

私のように手間をかけるようなことは当然しません。

ですからメーカーに シリコンのバリアにも打ち勝つような
「もっと強い薬」を求めます。

そして挙句の果て、さらに髪を傷めてしまう結果になり、
お客様は髪が傷むから嫌だ!と

パーマ離れが進んでしまうことになります。

そんなこんなで、
現在のサロンにおけるパーマ比率は過去最低に
なってしまっています。

(美容室=パーマ屋と言われた時代もあるのに、寂しいかぎりです


そして・・・・・

お客様も家に帰って、せっせと傷んだ髪を集中ケアしましょうと、
シリコン入りのトリートメントで短期間だけサラサラして、
一瞬 髪が良くなったような錯覚を起こして喜んでいるのです。


これって、果てしない悪循環だと思いませんか?


確かに、毎日テレビからは「ツヤツヤ・サラサラ~」なんて、
いかにも良さそうなシャンプーのコマーシャルが流れています。
観ない日は無いくらいですよね。

近所のドラッグストアーでも気軽に手に入るし、
お値段も納得だったりします。買いたくなる気持ちもわかります。

ずっと使っていて何の問題もなかったら、
そのまま使っていても私は良いと思います。

(お肌が弱くない方でしたら、実際 言われるほどの刺激はありません)


実際、使うのはお客様自身ですから、
ご自分が良いと思うものを「納得して」使っていただけば   
良いだけの話ですが・・・

「うちで扱っているシャンプー剤じゃないとダメ!」
なんて、無理強いするのは好きではありませんし・・・ 

ただ、スタイリングがしにくい、
パーマがかかりにくくなった、
カラーがすぐに褪色してしまう、

等の問題が出てきたら、美容師が下手だったんだわ・・・
と すぐに思わずに、
ご自分の使っているシャンプーをはじめ、
他のヘアケア剤にも「注目」してみるのも良いと思います。

容器に記載されている成分は検索すれば、
いくらでも調べられますから・・・・


この手の化学的なことを知らない美容師が多いのも事実です。

ですから、「自分の身は自分で守る術を身に付ける」
のも、悪いことではないと思います。


書き出しと主旨が少し違ってきてしまいました・・・

次回は石けんシャンプーは本当に良いのか?について
お話したいと思います。

実は、一般的に良いと言われている石けんシャンプーですが、
これまた美容師にとっては 新たなる「敵」なのです。


                           December.03.2005  店主


追記: 今現在(2014)では、シリコンがべったりコーティングされた髪でも
    関係なく作用する「パーマ液」が開発され、普及しています。
    また、「ノン・シリコンシャンプー」なる、新たな怪しげな商品がバカ売れ
    しているようです。

    でも、永遠の「いたちごっこ」感は否めませんよね。。。


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